ラーバニルとは?

サーモウールに使用されているラーバニルとは、オーストラリアの企業メルボルン・アニリン&ライにより製造されている「昆虫にだけ効く防虫剤」です。昆虫にだけ効くから防虫剤なのですが、一般的に子供やペットにも毒になる場合が多くを締めます。しかし、このラーバニルは、私たちや温血動物には作用せず「昆虫にのみ」効果を発揮します。
例えば、みなさんご存知のお薬「抗生物質」と似た働き方をすると思っていただければ大丈夫です。 抗生物質はウィルスにだけを壊す働きをします。だから病気の時に飲んでも私たちは大丈夫なのです。
これと同じ理屈で、ラーバニルは昆虫種の体の構造にのみ効果を発揮して防虫します。ですから、私たちや犬猫のような温血動物には全く害はなく、飲んでしまっても(ウールに染み込んでいるので飲めませんが)全く問題ありません。
※昆虫にはてきめんに効果がありますので、昆虫をペットにされている方には注意が必要です。

 

昆虫への効き方

前述のとおり、ラーバニルは昆虫にのみ効果のある殺虫剤です。抗生物質に例えられる効果が得られますが、その仕組みは簡単です。抗生物質がウィルスだけを殺し、私たちに影響がない理由は、抗生物質は「細胞壁(細胞の周りにある壁)」のみを破壊してウィルスをやっつけますが、私たちを含む温血動物には細胞壁はありません。効く場所がないから働きようがないということ。だから、薬として飲めるわけです。
ラーバニルも同様(細胞は関係しませんが)に、昆虫のある部位のみを攻撃するよう作られています。それは神経系統です。
昆虫の神経系統に対してのみ攻撃を仕掛けるように作られているので、殺虫というより、神経をダメにして動けなくするのでいずれ死んでしまうという働きをします。
そして、私たちや温血動物と、昆虫の神経系統の作りは全く違うので、昆虫以外には全く影響を及ぼしません。
これがサーモウールに使われているラーバニルの効果です。
原料液のままですと、効果が薄れていく性質がありますが、ウールに染み込ませて「有機体との結合」という状態にしてありますので、効果は半永久的です。
安価なウール製品にはよく「ホウ酸」が防虫剤として使われていますが、価格の関係でしょうか。ホウ酸は昆虫にも温血動物、つまり私たちにも分け隔てなく毒性を示しますので、サーモウールでは当然ながら使用しません。
※類似品にはこのホウ酸がつかわれている場合がありますので、区別していただければ幸いです。
ちなみに、ウールマークやファーンマーク製品はラーバニルのと同種の防虫剤で保護されています。

開発/製造元
メルボルン・アニリン&ライ Melbourne Aniline & Lye PTY

開発協力社・組織
・Australian Analytical and Formulating Service Pty Ltd
・Agresearch New Zealand
・CSIRO Wool Technology Geelong Australia
・I.W.S. Ilkley & Austraila
・Rohm & HAAS U.S.A
・F.M.C Corporation USA/Europe/Australia
・McLaughlin Gormley King Company U.S.A
・Larvchem New Zealand
・Wools of New Zealand
・Wool Research Organization of New Zealand
・ISP USA
・Monash University Melbourne
・Southampton University U.K.
・Shaw Industries Australia
・Godfrey Hurst Australia & New Zealand
・The Feltex Group New Zealand
・Horizon Yarns New Zealand
・ICI Australia & UK
・Water Research Corporation UK
・Severn Trent Water UK
・Clive Boas Pest Management Consulting UK
・HSE Bootle Liverpool UK
・Environmental Agency UK
・Summit Yarns New Zealand